原 孝洲のお人形の一番の特徴は、真っ白な肌の美しさにあります。原 孝洲では、上質の蛤(はまぐり)の殻を細かく砕いた「胡粉」を、お人形の肌にむらなく塗ることにより、この輝くばかりに白くなめらかな肌を作り出しています。この「胡粉仕上げ」の技法は、昭和四十一年に文部省より「無形文化財」に指定され、その技法は原 孝洲に継承されています。
原 孝洲TOP>盆提灯TOP>原 孝洲について>原 孝洲のこだわり(五月人形)
原 孝洲の五月人形は、高度な技術力と卓越した感性によって裏付けられています。
原 孝洲のお人形のお顔は、赤ちゃんのお顔が基本です。特に目は、赤ちゃんがお母さんから生まれて、そっと半眼を開いたような初々しいイメージで描かれています。けがれのない赤ちゃんのお顔、だから原 孝洲のお人形は、いつ見てもかわいらしく、心がほのぼのとしてくるのです。
お人形のお顔のできばえを、最も大きく左右してしまうのが、目と口の描き方です。目と口は、技術的にも非常にむずかしい部分であり、また、描き方ひとつで表情がさまざまに変わります。原 孝洲のお人形の目は、さまざまな濃淡の墨を使い分け、30本以上の細い線で描かれます。これは、原 孝洲独特の「笹目」と呼ばれる面相の技法です。また、口もとにも綺麗に2色の紅をさし、やさしい微笑みをもたせています。
御所人形 兜
原 孝洲のお人形には、「笹目」で描いたお顔の他に、瞳をくっきりと描いたお顔のお人形もあります。

子供大将
「笹目」で描いたお顔も、お顔のタイプによって、さまざまな表情に変化するのが原 孝洲のお人形の特徴です。

子供大将
かわいい表情、きりっとした表情、やさしい表情など、原 孝洲のお人形には、さまざまな表情があります。

原 孝洲のお人形は、どんな小さな作品にも“耳”がついています。そして、単なる盛り上がりだけではなく、きちんと凹凸のある耳をつけるために、独特の技法と何倍もの手間をかけています。このように、たとえ髪に隠れて見えなくなっていても、きちんと耳をつけることによって、人形としての完成度を高めています。
髪型も原 孝洲独特の技法により、丁寧に作られています。まず、額の髪の生えぎわに深い彫り込みを入れます。そこへ髪の毛(上質の生糸)を丹念に植え込み、頭部にはいっさいのり付けをせずに、丁寧に櫛(くし)でとかしながら結い上げます。 こうして、平安朝の“おおすべらかし”の髪型がみごとに再現されてゆくのです。
若将の髷(まげ)
時代考証に照らして、一つひとつ丁寧に、武将の髷飾りを結い上げてゆきます。

桃太郎の髷(まげ)
特徴のある桃太郎の髷飾り。頭に力紙(ちからがみ)を結びつけ、元気のよさを強調しています。

原 孝洲のお人形の胴体は、すべて桐塑(とうそ:桐の粉)を固めて作ります。大量生産に適した発泡スチロールや合成樹脂はいっさい使用せず、昔ながらの手づくりの製法を大切に守り、本物を追求する姿勢を崩しません。そして、原 孝洲独特のやさしい造形美は、いつまでも見飽きることのない深い味わいを秘めています。
お衣裳は、女流作家ならではの現代的色彩感覚と、伝統的な色目をみごとに融和させた配色の妙を心がけています。そして、厳選された極上の正絹の布地を使用し、一つひとつ丹念に、真心を込めて着せ付けております。

































