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いじめの原因と対策〜小学校高学年のいじめ編〜
いじめの原因と対策〜小学校高学年のいじめ編〜

前回は、「いじめの原因と対策〜小学校低学年のいじめ編〜」で、小学校低学年のいじめについて紹介しましたが、いじめは思春期を迎え始める小学校高学年からはその様相も変わってきます。

幼稚園や小学校低学年でもいじめは深刻化していますが、この頃にいじめられた児童が死を選ぶという話はあまりなく、いじめによる自殺などの話がでてくるのは小学校高学年ぐらいからだと言われています。

思春期に入った子どものいじめは、死につながる危険性を持っていると言えるでしょう。

今回は、小学校高学年からのいじめについて調べてみました。

いじめの原因と対策〜小学校高学年のいじめ編〜


小学校高学年のいじめの特徴

小学校高学年のいじめの特徴を紹介する前に、小学校中学年までのいじめを見てみましょう。

小学校4年生までは、児童同士の関係が安定していない時期で、自分の気持ちを抑えることを知らなかったり、相手の気持ちを想像できなかったり、社会性が未熟な段階です。

ですので、いじめの構造も比較的シンプルなのが特徴です。

「叩かれた」「モノを取られた」「悪口を言われた」「無視された」…。

この年頃のいじめは、自己中心的な動機からいじめにつながるケースが多いようです。

小学校低学年の場合、学校の先生に訴えて、いじめの対応してもらった経験のある児童は、その後のいじめに対する対応でも誰かに訴えるなど、適切な行動をとれる傾向があるという研究結果が出ています。

つまり、小学校高学年になる前には、家庭でも話をきてあげることや親はいつでも自分の味方だとメッセージを送ることが重要になってきます。

ただ、小学校中学年も終わりの方になると、学校生活で社会的な模範を学んでくるのと同時に、友達関係も安定して関係性が集団化される傾向にあります。

このことは、ルールを破るとみなす行動に対して、集団内での制裁としての「仲間はずれ」や「無視」といったいじめにもつながっていきます。

社会性が本格化してくると、その様相も大きく変わってくるのです。

小学校高学年になると、児童の方から教師に対して相談するケースがほとんどなくなります。

理由のひとつとして、「親に心配をかけたくない」「いじめられていることがカッコ悪い」「自分が原因でいじめられている」「人に言いつけたらもっといじめられる」というような考えにより、人に打ち明けにくくなるからです。

ふたつ目は、大人の目の届かないところでいじめが行われるようになるからです。

大人の目に見えるところでのいじめを避けたり、遊びや悪ふざけを装ったり、いじめ自体の発見が困難になります。

いじめる側でもいじめられる側でもない子どもたちも、社会性を学んだことにより、いじめに介入すると自分がいじめの対象になる可能性が感じ取れるため、無関心を装ったり、時にはいじめに加担したりすることもあります。

このように、小学校高学年になると、その対策も非常に難しくなってくると言えます。

いじめの原因と対策〜小学校高学年のいじめ編〜


家庭でのいじめ発見チェック

小学校高学年になると、いじめをどうするかという問題の前に、実際にいじめが行われているかどうかから知る必要があります。

いじめ発見のチェックポイントは、数多く紹介されていますが、茨城県教育委員会のチェックリストを紹介します。

登校するまでの様子
朝、なかなか起きてこない。

いつもと違って、朝食を食べようとしない。

疲れた表情をしいている。

日常における家庭生活の変化
服の汚れや破れ、からだにあざやすり傷があっても理由を言いたがらない。

すぐに自分の部屋にかけこみ、なかなか出てこない。外出したがらない。

いつもより帰宅が遅い。

持ち物の変化
自転車や持ち物がこわされている。道具や持ち物に落書きがある。

学用品や持ち物がなくなっていく。買い与えた覚えのない品物を持っている。

友人関係の変化
遊んでいる際、友達から横柄な態度を取られている。友達に横柄な態度をとる。

友達の話をしなくなったり、いつも遊んでいた友達と遊ばなくなったりする。

家族との関係の変化
親と視線を合わせない。

家族と話をしなくなる。学校の話をさけるようになる。

その他にも、各教育委員会や自治体のWebサイトでも紹介されていますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

いじめる側の心理

以前のコラムでも、いじめる側の心理について書きましたが、今回はより詳しく紹介します。

まず、直接ではありませんが、いじめる側の背景にあるものとして、7つの項目が紹介されています。

@日常生活における漫然としたいらいら感、不安感
A人に認められたい心理
B他人をねたむ感情
C人間関係において表面的に「明るいこと」「面白がること」を求める心理
D仲間の間で葛藤を素直に表現しない心理
E集団の結束が高まりそれを維持しようとする心理
F集団の特性がもたらす心理

そして、その背景を持つ子どもが、他の子どもをいじめる場合、「仲間求め」「欲求不満」「反発・報復」「嫉妬心」「支配欲」「愉快感」「嫌悪感」「同調性」などの動機により、いじめに発展すると書かれています。

いじめの原因と対策〜小学校高学年のいじめ編〜


その対策は…

いじめと一言でいっても、時期によってその構造は違いますし、動機もそれぞれです。

いじめの各立場に見られる子どもたちの心理を理解した上での指導が求められます。

ですので、簡単な問題ではなく、すぐに解決する問題でもありません。

ひとつだけ言えるのは、いじめる側といじめられる側の両方の立場、背景、心理を十分に把握したうえで、根気よく対応していく必要があるようです。

先生でも親でも「いざとなったら助けてもらえる」というような信頼感が絶対条件となることは言うまでもありませんね。




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