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  • 体育が楽しい!?

    皆さんは小さい時、学校の体育の授業はお好きでしたか?私の通っていた学校は体育が盛んな学校でもあったので、運動が得意ではない私にとっては苦しいトレーニングのような側面もある体育の授業は辛く、楽しいだけではありませんでした。
    しかし娘は今日は体育だから学校楽しみ!とか、「学校のドッジボールはボールを5個使うんだよ!」など意気揚々と体育の様子を語ってくれます。そんなに運動が飛び抜けて得意でもない娘がなぜ毎回体育の授業の様子をこんなにも楽しそうに伝えてくれるのだろうと初めは不思議に思いながらも、お遊び感覚の軽いゲームのようなものだから楽しめているのかな?とか、小さい子はそうなのかな?ぐらいに流していましたが、10代になっても今だに楽しそうに語る娘を見て段々と疑問に思うようになりました。そして最近になってやっと誰もが楽しめる運動を先生が工夫して色々と考えてくださっていることに気付き遅まきながら大変感動してしまいました。全然分かっていなかった!先生、ありがとうございます!!

    例えば、一般的には腕力がありボールを投げるのが得意な子が活躍するドッジボールも、複数個のボールを使うとどこからボールが飛んでくるのか分からないので、どんな子でも避け切れないし、勢いのあるボールじゃなくても当てることができる。俊敏な子もそうでない子も誰でも当てれるし当てられてしまうから優劣がつかない。だから全員が楽しめる。
    他にも、身体中に段ボールを巻いて体の動きを制限した上でサッカーを行うと、ボール回しが上手じゃなくてもボールを触る機会が増えて、誰でもゴールを決めるチャンスがあるし、誰でも失敗するから失敗も楽しめる。馬鹿にされることも嘲笑されることもない。
    勿論普通の体育も行うけれど、時には基準や土台を変えてしまうことで、違う楽しみ方ができる。単なる運動神経の優劣だけではない様々な活躍ができるし、子供たちも苦手意識などの先入観なくフラットに運動が楽しめる。
    誰も勝たない負けないという意味のフラットじゃなくて、誰もが様々なシチュエーションで全力で勝てるし全力で負けるし失敗もする。誰でもチャンスがあるし、どんな人でも上手くいかない時がある。

    子育てを通してまた一つ勉強になってしまいました。
    今日は体育のある日だからどんな報告があるかな?
    子供が産まれてからは毎日が子育てじゃなく、親育てだなぁと感じています。

Profile

原 裕子
1975年8月28日生まれ。
無形文化財に指定された原米洲を祖父に持ち、母は原孝洲。
女子美術大学卒業後、ロンドンに美術留学。帰国後、孝洲の元で三世人形師として修行開始。
2008年に娘を出産。目標は日本文化の素晴らしさを世界に、そして後世に広く正しく伝えていくこと。

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