お人形ガイド

ひな飾り
心地よい陽がさしはじめた弥生のおとずれ。
陽ざし同様に柔らかな笑みを浮かべ、優しく見守るおひなさまたち。
待ちに待った桃の節句には、未来への希望がたくさんつまっています。
想いがあふれる雛人形の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
桃の節句について
漢字が伝わる遥か以前、日本古来のヲシテ文字によって書かれた「ホツマツタヱ」という神話に、弥生の三日桃の木の下で結婚なさる二神の物語が雛祭りの始まりであるとする一節がございます。
越の国の日なるの岳(現在の福井県日野山)に、木の実を持った二神がお生まれになりました。幼名はモモヒナギとモモヒナミ、お手の木の実を庭に植えると沢山の桃の花が美しく咲き、良い香りの桃の実がたわわに実ります。幾年か過ぎ立派に成長なさったモモヒナギとモモヒナミは、弥生の三日桃の木の下で、月が映る酒の杯を交わし夫婦となりました。こうして神々の中で初めて結婚の契りを交わしたモモヒナギとモモヒナミの二神を讃え、旧暦の弥生の三日を雛祭りと定めたそうです。
雛祭りの起源については平安時代まで遡るのが一般的な解釈とされ、三月初めの巳の日に行う祓いの行事「上巳の祓い」と、宮中で行われていた幼い女児の「ひいな遊び」、そして魔を祓うとして大切に飾られた「天倪」というお人形が後に結びつき、雛祭りへと変遷したと言われています。しかし更に遡った奈良時代には既に、三月三日を節日に定め、宮中で節会と呼ばれる祝いの行事が行われていたことから、神話に残る弥生の三日の雛祭りと、三月三日の節日には深い関わりがあるとする新しい解釈が加わり、桃の節句と呼ばれ殿姫一対のお人形を飾る由来は、神代の時代まで遡ることとなりました。
雛祭りはその後、室町時代後期から江戸時代にかけて、戦国の世から太平の世への時代の移り変わりと共に庶民へと広がり、江戸時代中期には、雛人形の華美が禁令の対象になるほど華やかに発展していきます。こうして人々の祈りや願いによって様々な要素を併せ持つ雛祭りは、悠久の時を経て今もなお日本独特の風習として進化する美しい伝統行事です。
雛の膳
雛祭りのご馳走は、お赤飯に蛤のお汁、そして小さなお魚と春の若菜のお料理を、小さな器にかわいらしく盛りつけてあげましょう。また、雛菓子には、草餅やひなあられ、飴細工の魚介や野菜などを用意します。そして、白酒も欠かすことのできない立て役者です。
- 蛤(はまぐり)
- 蛤は、二枚の殻が一対となり、他の殻とは決してぴったりと合わないことから、夫婦の仲の良さを象徴する、めでたい貝とされています。平安時代の貴族たちは、蛤の内側に絵や、和歌の上の句と下の句を書いて、それを合わせて遊ぶ、“貝合わせ”を楽しみました。
- 桃酒・白酒
- 日本では古い時代に、桃の花びらをひたした酒を飲んだといわれています。白酒を供えるようになったのは、桃の花の赤い色に、白い色を添えて、紅白をめでたいとする習慣からきています。
- 菱餅
- 古くは、草餅が供えられました。よもぎには餅の酸性を中和し、消化をよくする健胃効果があります。菱餅には、古代中国の菱の実ばかりを食べて長生きした仙人にあやかって、のし餅を菱形に切り、娘の長寿を祈るという意味合いが込められています。また、菱餅の色は、雪の中から新芽が出て、花が咲くことを表しています。
- 雛あられ
- 雛祭りの初まりは、野山の祭りであったといわれ、この時の携帯食として、あられが用意されました。この名残りが、今日の雛あられというわけです。
ひな飾りについて

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十五人飾り
十人飾りに衛兵の随臣、従者の仕丁の五人を加えたすべての人数が揃った飾りです。随臣は姫側に年寄り、殿側に若者を配置します。また、仕丁にはそれぞれ立傘、沓台(くつだい)、台傘を持たせます。

内裏雛
天皇・皇后の姿をかたどった男女一揃いの雛人形のこと。それぞれに、束帯姿と十二単の正装で、男雛は勿を手に持ち、女雛は桧扇を持ちます。昭和の初め頃から、男雛は向かって左、女雛は右に並べられるようになりました。京都では旧来通り、男雛は右、女雛は左に並べられています。

三人官女
五人揃い以上の雛人形の中の三人一組の女性のお人形。お内裏様をお世話する役目のお人形です。お食事をお運びしたり、その他、身の回りの細々としたことに気配りをする役目です。向かって右から順に、長柄の銚子、三方、加えの提子を持って並びます。また、真ん中で三方を持った官女だけが既婚者で、お歯黒をしています。

五人囃子
十人揃い以上の雛人形の中の五人一組の男性のお人形。おかかえのオーケストラとして、舞いや踊りが催される時に、そのお囃子を務めるお人形です。並び方は、能楽の舞台に従い、向かって右から、謡、笛、小鼓、大鼓、そして太鼓の順です。右から、楽器の音が小さい順番に並んでいます。

随臣
雛人形十五人揃いの中の二人一組の男性のお人形。近衛の舎人としてお内裏様をお守りする役目のお人形で、今でいうガードマンです。また、左大臣・右大臣ということもあります。地味な衣裳をつけている随臣は年寄りで、女雛のお付きです。これは、若く美しい女雛と恋仲になる心配がないという含みがあります。派手な衣裳をつけている随臣は若くて体力に自信があるので、男雛の付き人を務めます。

仕丁
雛人形十五人揃いの中の三人一組の男性のお人形。外出する時の従者の役を務めるお人形です。衛士ともいいます。それぞれに、日傘をかざしてお供する係、殿のはきものをお預かりする係、雨をよける丸い笠を竿の先にのせてお供する係を分担しています。向かって右から立傘、沓台、台笠の順に飾ります。怒り、泣き、笑いの表情から、三人上戸の別称もあります。これは、短気な若年、悲観的になりがちな中年、そして全てを乗り越えて円満に至る老年という人生模様を表しています。

嫁入り道具
木製のお道具一式。細かなつくりで引き出しなどが開くようになっています。右から台子(茶道具)、火鉢、鋏箱、鏡台、長持、箪笥の順に飾ります。
※台子(茶道具)がつかないお飾りもございます。

燭台と花
和紙を巻いた皿にろうそくを立てたり、油を挿すなどして使用する火を灯すための道具。雪洞(ぼんぼり)よりも古い起源をもつ。花は紅白梅・桜・橘と同様、御所の様式を模しています。今日では様々なデザインのものがあります。お花を飾ることにより、ひな飾りが華やぐことでしょう。

貝桶・行器
雛人形の飾り道具の一形式で、貝合わせに使う蛤の貝殻を入れておく容器です。内裏雛の前飾りとして揃えます。貝合わせとは、平安時代の貴族たちが遊んだ、蛤の内側に書いた絵や歌をふたつ合わせる、今でいうカルタです。蛤は、二枚の殻が一対となり、他の殻とは決してびったりと合わないことから、夫婦の仲の良さを象徴する、めでたい貝とされています。またお飾りによっては食べ物を持ち運ぶのに用いる木製の容器である行器(ほかい:多くは曲物で円形、外側に脚がつく)が使われることもあります。

市松人形
着物姿をした女の子あるいは男の子のお人形。江戸時代中期に大阪にて人気を博した、歌舞伎役者・佐野川市松の顔に似せて作ったことから、この名前がつけられました。“市松さん”の愛称があります。

天児(あまがつ)
幼児の四つ這いの姿に作ったお人形。平安時代を起源とし、穢れや厄を祓う人形として用いられます。子供が誕生すると、その枕元にお伽犬や守刀と共に飾り、その児の身に穢れや禍などがふりかからないように身代わりとします。子供が無病息災に育つことを願うお守りです。

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十人飾り
五人飾りに五人囃子がついた飾りです。五人囃子の立ち位置は、向かって右から謡い(うたい)、笛(ふえ)、小鼓(こづつみ)、大鼓(おおづつみ)、そして太鼓(たいこ)の順に並びます。(くつだい)、台傘を持たせます。

内裏雛
天皇・皇后の姿をかたどった男女一揃いの雛人形のこと。それぞれに、束帯姿と十二単の正装で、男雛は勿を手に持ち、女雛は桧扇を持ちます。昭和の初め頃から、男雛は向かって左、女雛は右に並べられるようになりました。京都では旧来通り、男雛は右、女雛は左に並べられています。

三人官女
五人揃い以上の雛人形の中の三人一組の女性のお人形。お内裏様をお世話する役目のお人形です。お食事をお運びしたり、その他、身の回りの細々としたことに気配りをする役目です。向かって右から順に、長柄の銚子、三方、加えの提子を持って並びます。また、真ん中で三方を持った官女だけが既婚者で、お歯黒をしています。

五人囃子
十人揃い以上の雛人形の中の五人一組の男性のお人形。おかかえのオーケストラとして、舞いや踊りが催される時に、そのお囃子を務めるお人形です。並び方は、能楽の舞台に従い、向かって右から、謡、笛、小鼓、大鼓、そして太鼓の順です。右から、楽器の音が小さい順番に並んでいます。

燭台と花
和紙を巻いた皿にろうそくを立てたり、油を挿すなどして使用する火を灯すための道具。雪洞(ぼんぼり)よりも古い起源をもつ。花は紅白梅・桜・橘と同様、御所の様式を模しています。今日では様々なデザインのものがあります。お花を飾ることにより、ひな飾りが華やぐことでしょう。

貝桶・行器
雛人形の飾り道具の一形式で、貝合わせに使う蛤の貝殻を入れておく容器です。内裏雛の前飾りとして揃えます。貝合わせとは、平安時代の貴族たちが遊んだ、蛤の内側に書いた絵や歌をふたつ合わせる、今でいうカルタです。蛤は、二枚の殻が一対となり、他の殻とは決してびったりと合わないことから、夫婦の仲の良さを象徴する、めでたい貝とされています。またお飾りによっては食べ物を持ち運ぶのに用いる木製の容器である行器(ほかい:多くは曲物で円形、外側に脚がつく)が使われることもあります。

市松人形
着物姿をした女の子あるいは男の子のお人形。江戸時代中期に大阪にて人気を博した、歌舞伎役者・佐野川市松の顔に似せて作ったことから、この名前がつけられました。“市松さん”の愛称があります。

天児(あまがつ)
幼児の四つ這いの姿に作ったお人形。平安時代を起源とし、穢れや厄を祓う人形として用いられます。子供が誕生すると、その枕元にお伽犬や守刀と共に飾り、その児の身に穢れや禍などがふりかからないように身代わりとします。子供が無病息災に育つことを願うお守りです。

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五人飾り
親王飾りに三人官女がついた飾りです。三人官女の立ち位置は、向かって右から長柄の銚子、三方、加えの提子の順に並びます。真ん中の官女のみ既婚者で、歯黒をしています。(原孝洲では口を開け歯を見せています。)

内裏雛
天皇・皇后の姿をかたどった男女一揃いの雛人形のこと。それぞれに、束帯姿と十二単の正装で、男雛は勿を手に持ち、女雛は桧扇を持ちます。昭和の初め頃から、男雛は向かって左、女雛は右に並べられるようになりました。京都では旧来通り、男雛は右、女雛は左に並べられています。

三人官女
五人揃い以上の雛人形の中の三人一組の女性のお人形。お内裏様をお世話する役目のお人形です。お食事をお運びしたり、その他、身の回りの細々としたことに気配りをする役目です。向かって右から順に、長柄の銚子、三方、加えの提子を持って並びます。また、真ん中で三方を持った官女だけが既婚者で、お歯黒をしています。

燭台と花
和紙を巻いた皿にろうそくを立てたり、油を挿すなどして使用する火を灯すための道具。雪洞(ぼんぼり)よりも古い起源をもつ。花は紅白梅・桜・橘と同様、御所の様式を模しています。今日では様々なデザインのものがあります。お花を飾ることにより、ひな飾りが華やぐことでしょう。

貝桶・行器
雛人形の飾り道具の一形式で、貝合わせに使う蛤の貝殻を入れておく容器です。内裏雛の前飾りとして揃えます。貝合わせとは、平安時代の貴族たちが遊んだ、蛤の内側に書いた絵や歌をふたつ合わせる、今でいうカルタです。蛤は、二枚の殻が一対となり、他の殻とは決してびったりと合わないことから、夫婦の仲の良さを象徴する、めでたい貝とされています。またお飾りによっては食べ物を持ち運ぶのに用いる木製の容器である行器(ほかい:多くは曲物で円形、外側に脚がつく)が使われることもあります。

市松人形
着物姿をした女の子あるいは男の子のお人形。江戸時代中期に大阪にて人気を博した、歌舞伎役者・佐野川市松の顔に似せて作ったことから、この名前がつけられました。“市松さん”の愛称があります。

天児(あまがつ)
幼児の四つ這いの姿に作ったお人形。平安時代を起源とし、穢れや厄を祓う人形として用いられます。子供が誕生すると、その枕元にお伽犬や守刀と共に飾り、その児の身に穢れや禍などがふりかからないように身代わりとします。子供が無病息災に育つことを願うお守りです。

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親王飾り
お殿さまとお姫さま、ふたりの飾りです。おふたりの座る左右の位置については、関西では殿が向かって右、関東ではその逆に飾られることが多いようです。

内裏雛
天皇・皇后の姿をかたどった男女一揃いの雛人形のこと。それぞれに、束帯姿と十二単の正装で、男雛は勿を手に持ち、女雛は桧扇を持ちます。昭和の初め頃から、男雛は向かって左、女雛は右に並べられるようになりました。京都では旧来通り、男雛は右、女雛は左に並べられています。

燭台と花
和紙を巻いた皿にろうそくを立てたり、油を挿すなどして使用する火を灯すための道具。雪洞(ぼんぼり)よりも古い起源をもつ。花は紅白梅・桜・橘と同様、御所の様式を模しています。今日では様々なデザインのものがあります。お花を飾ることにより、ひな飾りが華やぐことでしょう。

貝桶・行器
雛人形の飾り道具の一形式で、貝合わせに使う蛤の貝殻を入れておく容器です。内裏雛の前飾りとして揃えます。貝合わせとは、平安時代の貴族たちが遊んだ、蛤の内側に書いた絵や歌をふたつ合わせる、今でいうカルタです。蛤は、二枚の殻が一対となり、他の殻とは決してびったりと合わないことから、夫婦の仲の良さを象徴する、めでたい貝とされています。またお飾りによっては食べ物を持ち運ぶのに用いる木製の容器である行器(ほかい:多くは曲物で円形、外側に脚がつく)が使われることもあります。

市松人形
着物姿をした女の子あるいは男の子のお人形。江戸時代中期に大阪にて人気を博した、歌舞伎役者・佐野川市松の顔に似せて作ったことから、この名前がつけられました。“市松さん”の愛称があります。

天児(あまがつ)
幼児の四つ這いの姿に作ったお人形。平安時代を起源とし、穢れや厄を祓う人形として用いられます。子供が誕生すると、その枕元にお伽犬や守刀と共に飾り、その児の身に穢れや禍などがふりかからないように身代わりとします。子供が無病息災に育つことを願うお守りです。
ひな飾りのお取り扱い
- 飾る時期
- 一般的には暦の上で春となります二月四日の「立春」を目安にするとよいでしょう。立春を過ぎたら、お日柄や天気の良い日を選んで、なるべく早めに飾りましょう。また近頃では初節句の場合、長くお飾りを楽しみたいとのことから「人日の節句(一月七日)」を過ぎたころからお飾りになられる方もいらっしゃるようです。
- お人形の開封
- お届け致しましたお雛さまはその日のうちにお飾りになってもよいでしょう。基本的にお人形、付属品などがそれぞれ別の箱に収納されています。飾り付けを始める際には、開封を済ませた品に不備等がないか、確認をするとよいでしょう。また仕舞うときのことを考え、お人形や付属品がそれぞれの箱にどのように入っていたか、お写真を撮っておくことをおすすめします。
- お人形や付属品の扱い方
- お人形などを扱う際には、付属の布手袋のご使用をおすすめします。飾り付けやお片付けの最中、お人形などに手の油分が付着すると、素材の変色の元となり、劣化を早める原因になるおそれがあります。とくにお人形のお顔は墨を使用し、手描きにて制作をしておりますので、直接お手を触れることがないよう注意が必要です。
- 日々のおそうじ
- 同梱の刷毛を使用し、人形や飾り台のほこりを取り除きます。その際、お人形のお顔に直接刷毛をかけるのは避けます。お顔に付着したほこりは、カメラなどに使用するエアダスターなどを使って風をフッと吹きかけて飛ばすようにします。
ひな飾りのしまい方
また来年、きれいな状態でお人形をお飾りいただくために、天気の良い日に次の手順でお箱にお人形を収納してください。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では後片付けもひと苦労です。でも、特別に神経質になられる必要はありません。大切なことは温かいお気持ちでお人形に接してあげることです。そうすれば、お人形はいつまでも、優しく微笑みかけてくれることでしょう。
まず準備として手をよく洗ってください。きれいな手でお人形に触れることが、後々まで大切にするための基本的なマナーです。(お買い求めいただいた時にお人形と一緒に付いてきた白い手袋をはめていただいても結構です)
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1.ほこり取り
人形のお顔についたホコリを取り除きます。まず、お人形の持ち道具を取り外し、なくならないように注意してしまってください。次に、お人形のお顔にホコリが付いていたら、そっと息で吹き飛ばしてあげてください。ほとんどのホコリはそれで飛び散ってしまいます。
それでもガンコに付いて離れないホコリがありましたら、きれいなティッシュペーパーか脱脂綿、あるいは、毛先をほぐした筆、綿捧などを使って、そっと拭き取ってあげてください。その際に、ホコリを手でつまんで取ろうとすることは厳禁です。手にはあぶら分がありますから、せっかくのきれいなお顔にシミが付いたり汚れが付着する原因になります。
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2.刷毛
刷毛でお衣裳のホコリを取り除きます。お手持ちの刷毛の先で、そっとお人形のお衣裳に付いたホコリを払い落としてあげてください。
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3.面紙
お顔の保護(面紙:めんがみ)をします。まず、きれいなティッシュペーパーをお人形のお顔の長さに合わせて細長く折り曲げてください。次にそれをお人形のお顔にくるくると巻き付けます。そして、巻き付けたティッシュペーパーの端を、テープで止めればできあがりです。
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4.不織布
不織布にお人形をしまいます。ホコリを取り終えましたら、お買い求めいただいた時にお人形が入っていた不織布にお人形を入れてください。その際に防虫剤や防カピ剤を袋の中には入れないでください。お人形のお衣裳に薬品が直接触れますと、きれいなお衣裳が色あせてしまうことがあります。
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5.詰め紙
お箱にお人形を収納します。不織布に入れたお人形をお箱の中にそっとお入れください。次に、お人形とお箱の間に詰め紙を入れます。お箱の中でガタガタとお人形が動かない程度に、ふわっと丸めた紙をすき間に少し詰めるだけで結構です。この時にお使いになる紙は、新間紙のように活字のインクでお人形が汚れてしまうような物でなければ何でも大丈夫です。
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6.保管
湿気が少なく、なるべく風通しの良い場所に保管してください。お人形の保管方法として最もご注意いただきたいのが湿気です。お人形は湿気の少ない場所を選んで保管されることが基本です。特に新築のマンションなど、湿気の多い建物では押入れならば上の棚に置かれるか、あるいはタンスの上などの方が湿気は少なくて済みます。
また、かなり湿気がひどい場合には、乾燥剤をお人形のお箱の中にお入れになるのもよいでしょう。その際、防虫剤や他の薬品との混用は避けていただき、直接薬品がお人形に触れないようにしてください。その他、直射日光が当たる場所など、特別に乾燥の激しい場所も避けて保管をしてください。

五月飾り
生命力をたぎらせて、緑濃き木々があたりを覆う皐月の頃。
強く、優しく、健やかに……家族の想いを受けとめて、そっと見守る五月人形たち。
雄々しい兜や鎧、愛らしさあふれる桃太郎さんや大将さんなど、
多彩にきらめく端午の節句の世界をご覧ください。
端午の節句について
旧暦の五月五日は現在の六月の初め、梅雨の季節と重なります、木々や葉は雨に濡れ、一層緑が鮮やかになる頃でございました。
古来薬草を採取する「薬狩り」が行われ、香り高く薬効のある菖蒲や蓬で心身や場を清める様々な行事が催された端午の節句。平安時代には貴賎の別なく屋根には沢山の菖蒲を葺き、宮中の柱には五色の絲を長く垂らした菖蒲と蓬の薬玉を下げ、女性は菖蒲にちなんだ色重ねの衣に菖蒲の髪飾り、男性は菖蒲の葉を挿した冠をかぶるなど、菖蒲や蓬の清々しい香りに包まれる美しく風情のある節句でした。
また男性が薬狩りにて生薬となる鹿を追ったことから、宮中では馬術の技を競い合う馬の乗り比べや、馬上より弓を射る「騎射の節(端午の節会)」が行われました。現在でもその勇壮な姿は流鏑馬の神事として残り、日本各地の神社などで見ることができます。
鎌倉時代に入り武家の社会になると、菖蒲の音が尚武に通じるところから、武を尚ぶと解し、武士らしい男子の成長や勝運を願う行事へと発展しました。江戸時代には、幕府が端午の節句を重要な式日と定め、世継である男児の誕生を盛大に祝ったことから、庶民にも男児誕生の祝いとして生き生きと賑やかに広がりました。
端午の楽しみ
青々とした生命のたくましさの匂いを感じて、端午の節句を楽しみましょう。香り豊かな柏や笹でくるんだお餅やお米は、端午の節句の食卓を豊かにします。菖蒲湯につかることで香気を全身に浴びるのも良いでしょう。
- 菖蒲(しょうぶ)
- 菖蒲とは、サトイモ科の常緑多年草のこと(「花菖蒲」とは別)。葉には芳香があり、端午の節句の飾り物や菖蒲湯に使います。端午の節句は災厄や病魔を祓う行事として、非常に古い時代から続いてきた日本の代表的な伝統行事です。端午の節句の歴史は古く、奈良時代(約1250年前)から始まりました。この時代、朝廷では五月五日に菖蒲を飾り、無病息災を祈る節会を行なっていました。菖蒲には特別な力があると信じられており、古来より田植えの関係から非常に重要な月とされていた五月にこの菖蒲を目印として神をお迎えしたのが、菖蒲飾りの始まりとされています。
- ちまき
- ちまきとは、もともと中国の料理で、もち米やうるち米などで作った餅もしくは餅米を三角形または円錐形にして、笹や葦(あし)などの葉で包みイグサで縛り、蒸した物です。日本へは平安時代に伝わりました。五月五日の端午の節句にちまきを食べる習償は、中国の伝説に甚づき、楚の政治家で詩人の屈原が、汨羅江(べきらこう)で亡くなったのを弔い、端午節に笹の葉で包んだ米の飯を川に投げ入れたのが起源とされています。現代でもちまきは端午の節句の供え物として欠かせません。
- 柏餅
- 柏餅とは、柏の菓に包んだ菓子のこと。柏餅が端午の節句に欠かせない食べ物として登場するのは江戸時代から。柏の葉は新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、「家系が途絶えない」=「子孫繁栄」という縁起をかついで、端午の節句に食べるようになりました。ちなみに、柏餅には小豆餡と味噌餡があり、小豆餡は柏葉の裏を外側にして包み、味噌餡は表を外側にして包むのですが、これも江戸時代に決まったしきたりだそうです。現代でも柏餅は端午の節句の供え物として欠かせません。
五月飾りについて

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大将飾り
鎧や兜を着したお人形の姿で、男子の健やかな成長への願いを、たくましい鎧武者の出で立ちで表現したものです。

弓太刀
弓と太刀を一対とした五月人形の飾り道具の一形式。武者人形や兜・鎧の両側に、向って右に太刀、左に弓を飾ります。

のぼり
幟(のぽり)とは、丈が長く幅の狭い布をつけて竿に通し、立てて標識とするもののこと。幟旗ともいい、庭や門前に飾る戸外幟と室内に飾る座敷幟があります。戦国時代、戦場で敵と味方を見分けられるよう竿に細長い幕(旗)をくくりつけたのが始まりとされます。現在では強くたくましく健やかに育って欲しいとの願いを込め、五月飾りのひとつとして飾ります。絵柄は、桃太郎や金太郎・滝を登る鯉・合戦の武者絵幟・龍虎の図などがあります。

鯉のぼり
布で鯉の形に作った五月幟(さつきのぼり)。鯉が龍門という急流の滝を登ると、龍になって天へ登るという中国の故事(登竜門:とうりゅうもん)にちなみ、男児の立身出世を願って、滝をも登るとされる出世魚の鯉をのぽりとして飾ったのが鯉のぼりの始まりです。

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武者人形
優しく力強い桃太郎や金太郎など昔話でなじみ深いお人形や、神武天皇・鍾馗・弁慶など歴史上の人物の威徳にあやかる形でお飾りするお人形です。

弓太刀
弓と太刀を一対とした五月人形の飾り道具の一形式。武者人形や兜・鎧の両側に、向って右に太刀、左に弓を飾ります。

のぼり
幟(のぽり)とは、丈が長く幅の狭い布をつけて竿に通し、立てて標識とするもののこと。幟旗ともいい、庭や門前に飾る戸外幟と室内に飾る座敷幟があります。戦国時代、戦場で敵と味方を見分けられるよう竿に細長い幕(旗)をくくりつけたのが始まりとされます。現在では強くたくましく健やかに育って欲しいとの願いを込め、五月飾りのひとつとして飾ります。絵柄は、桃太郎や金太郎・滝を登る鯉・合戦の武者絵幟・龍虎の図などがあります。

鯉のぼり
布で鯉の形に作った五月幟(さつきのぼり)。鯉が龍門という急流の滝を登ると、龍になって天へ登るという中国の故事(登竜門:とうりゅうもん)にちなみ、男児の立身出世を願って、滝をも登るとされる出世魚の鯉をのぽりとして飾ったのが鯉のぼりの始まりです。

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兜飾り
一般的な兜の形式は、鉄製の兜鉢の裾に、小札(こざね)にさまざまな色の縅糸で成した「しころ」が取り付いています。兜鉢の左右両側には、矢に対する防御のために「吹返(ふきかえし)」が大きく張り出しています。使用する素材や作り方の違いにより京甲冑や江戸甲冑と呼ばれます。

弓太刀
弓と太刀を一対とした五月人形の飾り道具の一形式。武者人形や兜・鎧の両側に、向って右に太刀、左に弓を飾ります。

のぼり
幟(のぽり)とは、丈が長く幅の狭い布をつけて竿に通し、立てて標識とするもののこと。幟旗ともいい、庭や門前に飾る戸外幟と室内に飾る座敷幟があります。戦国時代、戦場で敵と味方を見分けられるよう竿に細長い幕(旗)をくくりつけたのが始まりとされます。現在では強くたくましく健やかに育って欲しいとの願いを込め、五月飾りのひとつとして飾ります。絵柄は、桃太郎や金太郎・滝を登る鯉・合戦の武者絵幟・龍虎の図などがあります。

鯉のぼり
布で鯉の形に作った五月幟(さつきのぼり)。鯉が龍門という急流の滝を登ると、龍になって天へ登るという中国の故事(登竜門:とうりゅうもん)にちなみ、男児の立身出世を願って、滝をも登るとされる出世魚の鯉をのぽりとして飾ったのが鯉のぼりの始まりです。

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鎧飾り
鎧とは、着用して身体を被護する武具のこと。甲(よろい)ともいいます。弥生時代に、中国大陸や朝鮮半島より伝来した甲冑の様式をもとに、上半身を守る木製の甲が作られたのが始まりとされ、被護部分により、頸甲・肩甲・胸甲・膝甲などの呼び名があります。平安時代になると、胴から大腿部にかけて被護する日本独自の武具の様式が生まれます。

弓太刀
弓と太刀を一対とした五月人形の飾り道具の一形式。武者人形や兜・鎧の両側に、向って右に太刀、左に弓を飾ります。

のぼり
幟(のぽり)とは、丈が長く幅の狭い布をつけて竿に通し、立てて標識とするもののこと。幟旗ともいい、庭や門前に飾る戸外幟と室内に飾る座敷幟があります。戦国時代、戦場で敵と味方を見分けられるよう竿に細長い幕(旗)をくくりつけたのが始まりとされます。現在では強くたくましく健やかに育って欲しいとの願いを込め、五月飾りのひとつとして飾ります。絵柄は、桃太郎や金太郎・滝を登る鯉・合戦の武者絵幟・龍虎の図などがあります。

鯉のぼり
布で鯉の形に作った五月幟(さつきのぼり)。鯉が龍門という急流の滝を登ると、龍になって天へ登るという中国の故事(登竜門:とうりゅうもん)にちなみ、男児の立身出世を願って、滝をも登るとされる出世魚の鯉をのぽりとして飾ったのが鯉のぼりの始まりです。
五月飾りのお取り扱い
- 飾る時期
- 春分を過ぎたらお日柄と天気の良い日を選んで飾るとよいでしょう。
- お人形の開封
- お届け致しました五月飾りはその日のうちにお飾りになってもよいでしょう。基本的にお人形や甲冑、付属品などがそれぞれ別の箱に収納されています。飾り付けを始める際には、開封を済ませた品に不備等がないか確認をするとよいでしょう。また仕舞うときのことを考え、お人形や甲冑、付属品がそれぞれの箱にどのように入っていたか、お写真を撮っておくことをおすすめします。
- お人形や付属品の扱い方
- お人形などを扱う際には、付属の布手袋のご使用をおすすめします。飾り付けやお片付けの最中、お人形などに手の油分が付着すると、素材の変色の元となり、劣化を早める原因になるおそれがあります。とくにお人形のお顔は墨を使用し、手描きにて制作をしており、また甲冑は素材に金属を多く使っておりますので、直接お手を触れることがないよう注意が必要です。
- 日々のおそうじ
- 同梱の刷毛を使用し、人形や飾り台のほこりを取り除きます。お人形を扱う際には、お顔に直接刷毛をかけるのは避けます。お顔に付着したほこりは、カメラなどに使用するエアダスターなどを使って風をフッと吹きかけて飛ばすようにします。
端午の仲間

子供大将
かわいらしい幼児の顔をした大将飾りのことです。颯爽と鎧兜を身にまとい、かわいらしさの中にも勇壮な雰囲気のあるお人形です。

御所人形
江戸時代より宮中にて慶事の際に贈答に用いられ飾られてきた童姿のお人形です。

桃太郎
子供たちの間で最も親しまれている昔話。3匹のお供(犬、雉、猿)を連れて、鬼ヶ島に鬼の征伐に行くお話。鬼は邪悪な心の象徴として描かれており、この鬼を退治する勇敢な桃太郎の活躍話です。桃太郎をモチーフにした五月人形は子供たちに最も人気がある五月飾りです。

菅原道真
天神とは、平安時代の学者・政治家である菅原道真をかたどった人形のこと。菅原道真は、全国各地の天満宮に学問の神様として祀られ、天神様として親しまれています。幼少の頃より文学に秀で、弱冠五歳にして「美しや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある」の歌を詠んだといわれています。学問に優れ、人徳者としても知られています。

神天
初代の天皇に即位した神武天皇のこと。2月11日は神武天皇ご即位の祝日(紀元節)であり、現在は「建国記念の日」として国民の祝日となっています。日向を出発し大和に攻め入る際、那賀須泥畏古の軍に妨げられましたが、金色の鵄が弓の先に止まり光り輝いたので賊軍は眼が眩み敗退したという東征説話の故事に因み、邪悪、不幸、病気などを祓い、我が子の健康と幸福を祈る親の気持ちの象徴として飾られる五月人形です。

鍾馗
鍾馗(しょうき)とは、奈良時代に中国から伝わった端午の節句の風習と共に、日本へやってきた魔よけの神様のこと。唐の玄宋皇帝が病気にかかったとき、恐ろしい形相の大男が悪鬼を退治する夢を見ました。夢からさめた皇帝は、すっかり病気が治っていたことから、これを画家・呉道子に書かせたことが鍾馗の始まりとされています。邪気を祓う守護の象徴として端午の節句に飾られる五月人形です。
五月飾りのしまい方
また来年、きれいな状態でお人形をお飾りいただくために、天気の良い日に次の手順でお箱にお人形を収納してください。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では後片付けもひと苦労です。でも、特別に神経質になられる必要はありません。大切なことは温かいお気持ちでお人形に接してあげることです。そうすれば、お人形はいつまでも、優しく微笑みかけてくれることでしょう。
まず準備として手をよく洗ってください。きれいな手でお人形に触れることが、後々まで大切にするための基本的なマナーです。(お買い求めいただいた時にお人形と一緒に付いてきた白い手袋をはめていただいても結構です)
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1.ほこり取り
人形のお顔についたホコリを取り除きます。まず、お人形の持ち道具を取り外し、なくならないように注意してしまってください。次に、お人形のお顔にホコリが付いていたら、そっと息で吹き飛ばしてあげてください。ほとんどのホコリはそれで飛び散ってしまいます。
それでもガンコに付いて離れないホコリがありましたら、きれいなティッシュペーパーか脱脂綿、あるいは、毛先をほぐした筆、綿捧などを使って、そっと拭き取ってあげてください。その際に、ホコリを手でつまんで取ろうとすることは厳禁です。手にはあぶら分がありますから、せっかくのきれいなお顔にシミが付いたり汚れが付着する原因になります。
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2.刷毛
刷毛でお衣裳のホコリを取り除きます。お手持ちの刷毛の先で、そっとお人形のお衣裳に付いたホコリを払い落としてあげてください。
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3.面紙
お顔の保護(面紙:めんがみ)をします。まず、きれいなティッシュペーパーをお人形のお顔の長さに合わせて細長く折り曲げてください。次にそれをお人形のお顔にくるくると巻き付けます。そして、巻き付けたティッシュペーパーの端を、テープで止めればできあがりです。
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4.不織布
不織布にお人形をしまいます。ホコリを取り終えましたら、お買い求めいただいた時にお人形が入っていた不織布にお人形を入れてください。その際に防虫剤や防カピ剤を袋の中には入れないでください。お人形のお衣裳に薬品が直接触れますと、きれいなお衣裳が色あせてしまうことがあります。
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5.詰め紙
お箱にお人形を収納します。不織布に入れたお人形をお箱の中にそっとお入れください。次に、お人形とお箱の間に詰め紙を入れます。お箱の中でガタガタとお人形が動かない程度に、ふわっと丸めた紙をすき間に少し詰めるだけで結構です。この時にお使いになる紙は、新間紙のように活字のインクでお人形が汚れてしまうような物でなければ何でも大丈夫です。
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6.保管
湿気が少なく、なるべく風通しの良い場所に保管してください。お人形の保管方法として最もご注意いただきたいのが湿気です。お人形は湿気の少ない場所を選んで保管されることが基本です。特に新築のマンションなど、湿気の多い建物では押入れならば上の棚に置かれるか、あるいはタンスの上などの方が湿気は少なくて済みます。
また、かなり湿気がひどい場合には、乾燥剤をお人形のお箱の中にお入れになるのもよいでしょう。その際、防虫剤や他の薬品との混用は避けていただき、直接薬品がお人形に触れないようにしてください。その他、直射日光が当たる場所など、特別に乾燥の激しい場所も避けて保管をしてください。
こころを育む
新しい命の誕生。母親の身体から生まれ出た赤ちゃんは、外の世界で多くの知識を吸収し、さまざまな体験を積み重ねながら成長してゆきます。そして、多くの出来事に出会い、時には困難に立ち向かいながら人生を過ごしてゆきます。
しかし、どのような困難に直面しても、人生の出発期をお父さんお母さんの深い愛情に包まれて育った子供たちは、必ず望ましい方向で解決策を見出し、困難を乗り越えて、より大きく成長してゆくはずです。そして、それを可能にさせるのが、両親の深い愛情で育まれた「心」のあり方に他なりません。
何よりも深い父の愛、母の愛。父は父の如くに愛し、母は母の如くに愛する愛情そのものが、子供たちの「心」をつくることになるのです。そして、親と子の心と心の結びつきが深ければ深いほど「心」は豊かになります。
好奇心なくしては発明や発見はありえませんし、真理を見極めようとする探求心なくしては科学の発達も哲学の進歩もありえないでしょう。また、美しいものを美しいと感じる心がなければ芸術は生まれません。人々を感動させる絵は描けませんし、人々を魅了する音楽を奏でることもできないのです。
そして何よりも思いやりの心なくしては、深い人間関係を築くことはできません。また、自然を愛する心も失われてゆきます。すべての出発点は、人間の「心」にあります。子供たちのいじめといった問題も地球の環境破壊も、ひいては戦争に至るまで、すべては人間の「心」の荒廃がなせるわざです。そして、子供たちの「心」を育てるということは、地球の将来のあり方を決定づけるほどの大事に他ならないのです。
幸いなことに日本には、長い歴史に培われ深い精神性を内在した多くの伝統行事があります。そして特に、ひな祭りは平安時代に始まり1000年以上もの間続けられてきた日本の代表的な伝統行事です。
毎年のひな祭りには、我が子の無事な成長を確認し、おひなさまと共にその健やかな成長を祝います。おひなさまは、生まれた子の無事な成長を願い、身代わりとして厄を背負ってもらう『お守り』なのです。そしてお人形を囲んだ家族の団欒が、親子の絆を深め心ゆたかな子を育てます。
遠く平安の昔に始まり、長い歴史に培われ、今日に至るこの美しい伝統行事をいつまでも大切にしたいものです。
私たちの取り組み
大切なお人形と末永く、お節句をお楽しみいただきたい。
それが私たちの心からの願いです。
- お人形なんでも相談室
- お人形に関するあらゆるご質問やご相談を承っています。お気軽にお電話ください。お問い合わせフォームからもご質問やご相談をお受けしています。
- お人形病院
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毎年出し入れするお人形は、傷がついたり壊れたりすることも長い間にはよくあることです。私どもでは「お人形病院」を併設し、ご購入後何年経ってもお人形の修理を承ります。お人形のおケガや汚れなど、いつでもお気軽にご相談ください。
※内容によっては有料となりますが、治療費も決して高くありません。
- お人形の供養
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古くなったお人形。想い出がいっぱい詰まっていて、なかなか捨てられないものです。現在、全国の神社仏閣で定期的にお人形の供養が行われておりご案内をしております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
- 季節誌momo発行
- 五色のお人形から生まれた温かい物語、お客様からの声をお届けする「momo」を発行しております。お子様とお人形のお写真と合わせてご感想をmomo応募ページからご応募くださいませ。