人気の五月人形はどれ?兜・鎧・お人形の種類と選び方

男の子の無病息災とたくましい成長を祈る端午の節句。
五月人形や兜飾りなどを飾ったりして、お子様と一緒に楽しみたいものですよね。
とはいえ、五月人形といっても種類が多く「何を選べばいいか分からない」「人気の五月人形は一体どれ?」とお悩みの方も少なくないでしょう。
このページでは、そんなお悩みに答えて、五月人形の種類や選び方、また人気の高い五月人形についてご紹介します。
端午の節句を彩る想い出として、ぜひ皆さんも五月人形を飾ってお祝いしてみませんか?

端午の節句に飾るお人形やお飾りにはどんな種類があるの?

人気の五月人形はどれ?兜・鎧・お人形の種類と選び方

端午の節句に飾るものというと、皆さんは何を想像するでしょうか?

五月人形や鯉のぼりなどは馴染み深い方も多いと思いますが、その他にも様々なお飾りがあります。人気の五月人形や選び方のポイントについてチェックする前に、まずはお飾りの種類を見てみましょう。

内飾り

  • 鎧飾り
  • 兜飾り
  • 大将飾り
  • 武者人形
  • 収納飾り
  • 着用飾り
  • ケース飾り

外飾り

  • 鯉のぼり
  • 武者絵のぼり・節句のぼり

このように、一口に「お飾り」といっても様々なものがあり、飾り物の種類も「内飾り」「外飾り」と分かれています。また、「収納飾り」「着用飾り」「ケース飾り」など、お飾りのなかにも様々なタイプがあります。

それぞれの飾り物について、もう少し詳しくみていきましょう。

「内飾り」と「外飾り」の違い

五月人形や鎧飾りは聞いたことがあっても、「内飾り」「外飾り」という言葉を知らない方もいるのではないでしょうか?

内飾りとは、端午の節句で室内に飾るものを指します。一方で、外飾りは鯉のぼりなど屋外に飾るものを指します。内飾りと外飾りはそれぞれ飾る意味が異なり、内飾りは男の子の健やかな成長を、外飾りは立身出世を祈るという意味が込められています。

  • 内飾り:室内に飾るものを指し、男の子の健やかな成長を祈る
  • 外飾り:屋外に飾るものを指し、男の子の立身出世を祈る

元々、食料の豊穣を祈願したり、穢れを祓ったりする習わしがあった端午の節句ですが、鎌倉時代~江戸時代頃になると武士の間で盛んに執り行われるようになり、鎧や兜、弓などの武具を飾るようになったといわれています。

内飾り

室内に飾る「内飾り」は、皆さんも馴染み深いものが多いのではないでしょうか?

五月人形や兜飾りをはじめとして、その他にどんなものがあるか、実際にみていきましょう。

迫力満点!風格漂う「鎧飾り」

鎧飾り

お飾りの中で一番迫力があるといっても過言ではないのが、この「鎧飾り」。

肩の部分の大袖や胴、草摺(くさずり)や脛当(すねあて)などは、まるで本物のような風格が感じられます。鎧の形としては「大鎧」や「胴丸鎧」などがあり、全体のフォルムや装飾の細かさなど、全体から細部まで余す所なくお楽しみいただけます。コンパクトなサイズの鎧飾りは、飾りつけや収納スペースの心配もありません。

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端午の節句の要「兜飾り」

兜飾り

「兜飾り」は端午の節句を象徴するようなお飾りです。

兜飾りでは、透かし彫りや彫金細工といった細やかな装飾を楽しめるのはもちろん、単独でお飾りいただいても格調高い雰囲気が演出できるのが魅力です。

また、飾り台がついているものから、場所を問わずに飾りやすい平飾りのものまで様々なタイプがあります。こちらも鎧飾り同様、コンパクトな商品も出ているので、取り扱いが簡単です。

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>>これで完璧!五月人形の種類と兜の選び方

 

場所を取らずに簡単に収納できる「収納飾り」

収納飾りは、飾り台に収納スペースが設けられているタイプのお飾りです。

飾り台の中に兜飾りや屏風、弓矢や太刀などを収納できるようになっているものが一般的です。コンパクトに飾れるうえに、出し入れも手軽なのがメリットです。

実際に着て楽しめる「着用飾り」

着用飾りは、その名の通り実際に兜や鎧を着用できるようになっているタイプのお飾りです。

身に着けることを想定して作られているため、軽量のものが多く、取り扱いやすくなっています。実際に兜や鎧を着用して、ご家族で記念撮影などをするのにも向いているでしょう。

出し入れしやすく汚れにくい「ケース飾り」

ケース飾り

ケース飾りはアクリルやガラス製のケースの中にお飾りが設えてある飾りものです。

ケースがついているため、お飾りの傷みが少なく、出し入れやお手入れをしやすいのが特徴です。

凛々しくも愛らしい「大将飾り」

大将飾り

大将飾りは鎧を身にまとった、凛々しさの中に愛らしさがある五月人形のお飾りです。

両脇に弓や太刀などを飾るタイプのものが多く、置くだけでで端午の節句らしさを味わえます。また、ミニサイズのお人形はインテリアとしてもお部屋に溶け込みやすく、ほっこりとした雰囲気を演出してくれます。

コンパクトに飾れる「武者人形」

武者人形

武者人形も大将飾りと同じく、端午の節句に飾るお人形です。弓・太刀といった付属品がなく、コンパクトに飾ることができます。

五月人形のように武士の格好をしているものから、桃太郎や牛若丸といった有名な武将をモチーフにしているものもあります。

外飾り

屋外に飾られる外飾りとして、代表的なものに「鯉のぼり」や「節句のぼり」などがあります。お庭に飾りつけるものやベランダに飾り付けるものなど、サイズによって様々なタイプの外飾りがあります。希望の条件に合わせて選んでみましょう。

サイズや種類が豊富「鯉のぼり」

誰もがよく知る端午の節句のお飾り「鯉のぼり」。お庭などの広い場所に飾る用の大きなものから、ベランダや窓に飾りつけられる小~中規模のサイズのものまで、様々なタイプがあります。また、最近では室内に飾ることができるハンディサイズのものも販売されています。

「鯉のぼり」は立身出世を願って飾られるようになったもので、その由来は古来中国の故事にさかのぼります。
その昔、中国の山奥に「竜門」と呼ばれる滝があり、その滝を登り切った魚は龍へと生まれ変わり大空を舞うという言い伝えがありました。この伝説によって数多くの魚が龍に変わろうと挑戦しましたが、ことごとく失敗していました。

ところがある時、一匹の鯉が滝を登りきり、龍となって天高く大空を舞ったそうです。

こういった故事に由来して、空を舞う鯉は立身出世の象徴となりました。

雰囲気を演出できる「武者絵のぼり・節句のぼり」

武者絵のぼりや節句のぼりは、縦長の旗に武者の絵が描かれたお飾りです。

神様に見つけてもらえるよう、長く大きいものであればあるほど良いとされています。こちらも、立身出世や成長を祈願して飾られるものです。

五月人形の選び方とポイント

さて、ここまで飾り物の種類とそれぞれの意味について説明してきました。

では、いよいよ五月人形を選び方と選ぶときのポイントについて順にご紹介していきます。

種類から選ぶ

これまでに紹介した通り、五月人形は内飾りか外飾りかで大きく分かれ、更に内飾りの中でも兜飾りや鎧飾り、大将飾りや武者人形など、様々な種類があります。
更に平飾りのもの・収納飾り・ケース飾りなど、飾り方にもバリエーションがあります。
まずは、「どんなものを飾りたいのか」ということを明確にしましょう。

その際、一般的にはお人形や武具を揃えておくのがいいとされていますが、鎧飾りや兜飾りだけを飾りつけても問題はありません。お子様の希望を聞いたり、ご家族みんなで相談しながら決めるのもおすすめです。

大きさ・サイズから選ぶ

選ぶ際に、飾り物の大きさやサイズを考慮して選ぶのも重要なポイントです。

飾るスペースがなかなか取れない場合、端午の節句の時期に併せて模様替えをしたり部屋を片付けたりするのも手間がかかりますし、狭いスペースに飾ると破損やケガの原因になる可能性もあります。

そのため、事前に飾りスペースを採寸しておくようにしましょう。小さめのサイズのものを選んでおくと、出し入れや取り扱いが簡単になります。

予算・価格帯から選ぶ

予算や費用については、事前にまとめておくようにしましょう。

「武者人形のみ」「五月人形のみ」といった場合は、比較的リーズナブルなお値段で済みますが、兜飾りや鎧飾りなどを含めて、全て一式で揃えると値が張ってしまうケースもあります。

そういった場合には、時期を見て徐々に買い足していくのがおすすめです。端午の節句には五月人形を、誕生日には追加のお飾りを...という風にしていくと、お子様の成長をより細やかに感じられるでしょう。

デザイン・細工から選ぶ

装飾の色合いや細工の細かさなどのデザイン面から選ぶのも一つの方法です。

やはり、末永く飾るうえでは見栄えがよく、意匠が凝らされたものの方がいいでしょう。

これもまた、お子様と相談して決めてみてもいいかもしれません。

「フルセット」か「一部セット」かを検討する

五月人形にはお人形や各種お飾り、オプション品がついたフルセットのものと一部だけのセットで販売されているものがあります。購入する前にホームページや店舗へ連絡して確かめたうえで、どちらにするかを決めましょう。

一般的に、フルセットのものは一部セットに比べて飾るスペースを広く取りますが、購入は一回で済みますし、個別に揃えるより安く済むケースが多いです。

反対に一部セットはお飾りの数が少なくなるので、飾るスペースや飾り方の自由度は高くなります。どちらも一長一短ですから、購入の際の環境に合わせて選びましょう。

飾る部屋との調和を考える

飾る部屋や場所との調和を意識してサイズ・デザイン・お飾りの種類を考えるのも大切です。近年の五月人形は、現代のお住まいにもマッチするようなデザインのものが多く、日常使いできるインテリアとして飾られるケースも増えています。そのため、日頃から飾ることを視野に入れたうえでも、部屋や空間との調和を意識して選ぶようにするといいでしょう。

人気の五月人形は?

人気の高い五月人形・武者人形を3体ずつご紹介します。

大将飾り:子供大将

子供大将

かわいらしさの中にもきりりとした勇ましさが感じられるお顔立ちが特徴の子供大将。

最高級の絹織物を設えた、緻密で贅沢な一品です。

大将飾り:総大将 小

総大将

悠然と采配を振るう総大将の五月人形。ふくよかでたっぷりとしたお顔立ちは、原孝洲特有の表情で、見る人の心を和ませてくれます。着用している鎧は木目込みで仕上げられており、細部の隅々まで丁寧に仕上げられています。

大将飾り:颯

颯

魔除けの矢を片手に颯爽と身を構える若き総大将。しっかりと矢をつかみ、お子様の無病息災を祈願します。

武者人形:桃太郎

桃太郎

絵本から飛び出したような可愛らしい武者人形。きめ細かく、すべすべした肌は純粋無垢な心を表現しているかのようです。

武者人形:豆大将

豆大将

ふくよかでかわいらしい豆大将のお人形。陣羽織にはつがいの鶴が向き合う「向かい鶴」の柄がほどこされ、縁起の良いデザインのお人形になっています。

武者人形:鎧武者 小 茜糸縅

鎧武者 小 茜糸縅

愛くるしい顔立ちのお人形に豪華な設えの鎧を着せた逸品です。本物志向で制作された鎧兜は、細部までこだわり抜かれて精巧に仕上げられています。

まとめ

今回は五月人形の種類や選び方のコツ、そして人気の五月人形についてご紹介しました。

お飾りの意味や選ぶときの注意点は押さえられましたか?今回ご紹介した人気のお飾りや選ぶ際のポイントを参考にして、「これだ」と思う五月人形をお迎えしてみてくださいね。