御所 太閤

どこにでもお飾りできる小さな五月人形です。江戸時代中期頃より、御所（ごしょ：宮中）で愛玩および贈答用に使われていたことから、「御所人形」と呼ばれています。かわいらしくお顔の大きな人形で、日本人形の中で最も優れた造形ともされています。御存知の通り、太閤とは本来官職でありながら一般的には天下人・豊臣秀吉のことを指します。出世の象徴として古今問わず、膨大な太閤記物と称される作品群が作られ、芸能・文芸などを通じ普く親しまれてきました。五月飾りにおいても太閤秀吉をお飾りし、お子様の成功や繁栄、健康を願う伝統は脈々と受け継がれています。五色・原孝洲は、伝えるべき大切な太閤の伝統をこの御所人形で表現しました。軍配を手に悠々と構えた姿はかわいらしく頼もしげでもあります。端午の節句には毎年お飾りする五月人形。お子様を末長く見守るにふさわしい五月人形です。